中間テストを終えて〜期末へ向かえ〜

塾にほど近い野田一中、東部中は前期の中間テストが終了。ぼちぼち結果も配られていますね。

目次

中学1年生

私がよくお話しするのは、「5教科400点切ってませんか?80点を切っている教科はありませんか?」という内容。

経験上、中1の最初のテストで80点を切っている場合、そのまま放っておいたらズルズルと点数が下がり続けます。

下がり具合は個人差がありますが、70点くらいだった生徒が1年後には20〜30点で「さすがにこれはまずい」と思って中2の夏前に塾に来るという例が山ほど。しかし一度つまずいて下がった後だと(70点くらいの時点でつまずきがあるのですがそれは置いておいて)、なかなか同じ水準まで戻すのもかなりの時間と労力が必要になります。

脅かすつもりはありませんし、今すぐに塾に通った方がいいとまでは言いませんが、早急に手を打つことがなにより肝心です。遅れれば遅れるほど、進路の選択肢は狭まるのが実情。

なお、80〜99点の生徒は、次の期末テストで100点を狙いましょう。100点を狙ってはじめて9割台が安定してきます。5教科450点以上で来ていれば、偏差値60以上の高校は射程圏内です。

中学2年生

よく「中だるみ」の学年と言われます。学校生活にも慣れ、部活では夏以降中心として活動。受験の切迫感もありませんから、どうしても勉強に身が入らないと。

実際、見ていてもそういう生徒は多いと思いますし、おそらくは保護者の方が一番よくわかっていらっしゃると思います。

ところが困ったことに、中2で学習する内容はどの教科も非常に重たい。下手すると中3よりも重要視すべきものが目白押しです。

一番お問い合わせが多い数学。等式変形や一次関数、その後の図形の証明。等式変形ができないと正直なにも始まりません。この先の単元がほぼできない。一次関数は関数の基礎基本。ここで「関数とはなんぞや」を身につけるべきです。図形の証明は言わずもがな。

英語は教科書が変わったことで、野田市では不定詞・動名詞をかなり早い段階で学習することになりました。ここに入る前段階で品詞に対する知識・理解・意識付けができていないと、十中八九、「感覚的になんとなく」になり、ズルズルと「分からない」ものになっていきます。

国語では、『平家物語』の冒頭文を暗唱するのが定番です。古文・漢文は音読や暗唱が非常に効果的ですが、多くの生徒はここが入口になるのではないでしょうか。

理科ではなんといっても化学分野でしょう。化学式の登場。ここが分からないと当然中3のイオンは壊滅です。高校でも化学基礎を履修しない生徒はいませんから、ここで身につけるかどうかがキーになります。

社会は日本地理と幕末〜明治あたりが主でしょう。特に歴史は中3前期まで続きます。中3前期の成績は私立の推薦を決める超重要なものですから、中2段階でつまづくとここの成績確保も危うい。

「3年生になってからでいいか」ではありません。かつて教えていた成績上位層の生徒もだいたいは中2の夏くらいから鍛えてトップ校に送り出していますし(学年10位から1位まで上げるのに半年〜1年くらいかかることが多いです)、勉強苦手な生徒が偏差値50以上の高校に進学する上での分水嶺となる時期です。

中学3年生

平均点が高かったでしょう?そりゃ当たり前です。むしろ問題を見たら「みんなもっとできていてもいいな」と思うくらいです。

中3前期の成績は、私立の推薦を決める非常に大切なものです。点数が高いほど成績も高めにつけやすいですから、この範囲が狭くて難しくないテストでいかに確保しておくかというのは非常に重要。

今回は、いつもより数十点は高く取れたと思います。言い換えると、みんなそれくらいは取れているわけですから、2年の学年末より上がっているというだけで浮かれてはいけないということ。期末テストは夏休み明けです。ここは範囲も広がります。

そしてなによりも受験生。運動部はあと1ヶ月弱で引退の人が多いでしょう。夏休みをいかに使うかで埋めようのない差がつくのは言うまでもありません。寺子屋はじめの生徒は150〜60時間程度の高品質な勉強をします(塾長の目の前で、脳みそを絞り切るような勉強をする)。シンプルかつ分かりやすい授業もやりますし、大学入試まで意識した仕込みが特徴です。

そして期末テストへ

はっきり言うと、定期テストのために勉強する、というのは好きではありませんし、なるべくさせたくない。自分が賢くなる、楽しく生きる、そのために勉強はすべきだと思います。

ただ、そういうのは中学生である当人に響くのは稀です。勉強ができる(点数が取れるということよりも、頭が常に勉強している)ことが楽しく生きることにどう繋がるのかなんて、実感は得られないから分からないですよね。大人になって少しずつ感じられることですから。

であれば、定期テストや受験というものを利用して賢くなっていこうじゃないですか。強制的に勉強をしないといけないわけですから、せっかくならその中で、イヤイヤやって「テスト終えたらどうでもいい」ではなく、一つ一つのテストを通して、成長していく。点数の上下は二の次で、自分が成長したことを生徒自身が自覚できればいい(ある程度の水準までは点数は上がり続けるものですが汗)。

野田市の二期制は、夏休み明けすぐにテストがある。つまり、夏休みの過ごし方がより重みを増すわけです。

寺子屋はじめという選択肢

「じゃあ塾に行かせるかー」となったときに、まあいろんな塾があります。

うちの塾の特徴ですが、大学受験を前提として小学生から仕込みを……なんてのは別に当たり前なのであまり特徴とも呼べませんね。

「宿題」「自主学習」ではなく、「塾長の目の前で勉強する」というスタンスでしょうか。当然、勉強内容は私がプロデュースです。勉強が苦手な生徒は私主導で決めるのがメイン、勉強が得意になってきたら生徒主導で決めてもらいつつ私が適切になるように修正をする。

そもそも「勉強する」というのは「頭をどれだけ使っているか」です。

そこそこ高成績の生徒が「宿題」「自主学習」を1時間やって身につけられる成果を10とした時、勉強が苦手な生徒は……厳しく言いますが、1か2くらいです。

当塾では、塾長が考えた内容を塾長の目の前で取り組む。頭を使ってやっているかは見ていれば分かります。問答によってそれを自覚してもらう。頭を使わざるを得ないものをやる。何年もやっていくと、必然的に、勉強とはどうやるものか、「やっている風」から脱却した「頭の働かせ方」を体得していきます。自分一人でやれば1や2や10であるものを、100にも120にもする。そういう勢いでやっています。高校卒業までに、その100なり120なりの成果を自力で出せるように、数年がかりできっちり仕込む。そういう方針です。

生徒にとって分かりやすい授業ができる講師はそこそこいます。塾長に近いレベルでできる講師も……まあいないことはないはずです(←過剰な自信)。

うちは生徒に対しては甘くないですし、ともすれば厳しいかもしれません。一見激甘に見えるらしいですけどね。
勉強中の怠惰は絶対に結果に出ます。痛い目を見るわけです。私はその痛い目に遭うのを先回りして止めることはありません。怠惰があるなら痛い目に遭ってもらう。塾に通ってるのに成績が下がった、というのも起こり得る事態です。

1回2回のテストでそうなったとしても、先々のことを考えれば、「怠惰を自らの力で克服する」「克服できないならうまく飼い慣らす」ことができる根性を身につけるのが大事じゃないですか?
だから、テストの結果が良かろうと悪かろうと、そこまでの取り組みまで全て、その根性をつけることを優先して叩き上げる。

まあ受験が近くてテストの点数が悪いと困る、というタイミングでは徹底的な現実主義で点を取れるようにしていくのですが。その辺のさじ加減はお任せいただく感じですね。私は待てるギリギリまで待つ指導をするので。

高校受験で爆上げして上位校に、は個人的にはこの仕事する上で楽しいのでやりたいのですが(ご希望の方がいたらやりますよ⭐️)、それよりはまず骨太に育ってほしいのが最優先。ですから上記のような方針になっています。いやほんと、高校受験ではまだ鍛えが間に合わなくて柏の葉高校や柏中央高校あたりのレベルで進学した生徒が、東大京大を狙える、それくらいが理想でしょうか。与太話っぽく見えますが、過去にそういう生徒はいましたからね。やりようによっては可能でしょう。

5教科100点台だった生徒が、ちゃんと大学生やってるのを見ると、「ああ少しは役に立ったかな」と思うわけです。その思いが私を次世代の指導に走らせるのでしょうね。

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