英語は高2で勝負を決める

主に当塾の塾生が受けることになるであろう首都圏の私大の話。

例えば立教大学。一部の入試以外は、英語は「外部検定試験」か「大学入学共通テスト」のスコアが一般入試の点数に換算されます。

たとえば文系だと、普通なら試験当日に3教科(国語+英語+地歴)を受けるイメージですが、立教大学の多くの学部・日程では当日受けるのは国語と地歴となり、英語は事前に取得している英語の資格か1月に受験している共通テストのスコアを使うことになります。資格試験はさかのぼって2年以内に取得したものが有効でした。

つまりですね、高2の段階で、立教については入学試験が始まっているのと同義です。英語を先に受験してハイスコアを持った上で、高3の2月に残りの教科を受けることになります。

「やったー早めからできるなんてお得ー!」じゃありません。条件は皆同じなのですから、意識の高い人は当然早めから取るものを取りにきます。

みなさんご存知の英検で見ると、「2級に合格」程度ではスコアは全然足りません。取得級ではなくCSEスコアで見ているようなので、2級の高得点合格が最低ライン。個人的には、2級の満点近くを取りにいくか、準1級にギリギリでも合格するかくらいを狙っていきたいです。

早稲田や上智、もしくは同レベル帯の国際系の学部を考えている、4技能試験型でいきたいとなれば準1級の合格スコアは必須。出願の条件になっていることもあります。大学によってはCSEスコアではなく取得級で得点換算するところもあるので、2級の満点合格と準1級のギリギリ合格では出願戦略が変わリます(大抵、CSEスコア自体は前者の方が高くなります)。

まあ結構複雑で、毎年各大学の要項とにらめっこしながら、制度を把握して戦略を練るだけでも一苦労です(ちょいちょい基準点など変わるので)。

英語だけでこれですから、他の科目も考えると、なかなか高3の時にあれこれ受けるのは難しい。大学によっては英検でなくTEAPのスコアを取りにいかないといけないですし。「級を取る」ことが重要な場合と、「スコアを稼ぐ」ことが重要な場合と、その辺の塩梅もいろいろあります。高校受験はたいてい英検の級で判断されるので、中3の段階で2級をとりあえず取っておくのがいいかなーと最近は考えています。

まあそんなわけで、高2の1月くらいに英検準1級を取りにいくかどうか、生徒によって作戦は異なってくるわけです。最低でも2級でそこそこのスコアを持っていたい。この辺りがない状態で高3になってから本格的に受験勉強をスタートして間に合わせられるのは一部の地力が強い人だけです。ほとんどの人は不利な状態で受験に臨むことになりがちです。

ということで、早め早めに動きましょう。

中3で2級(これは周辺の私立高校入試でかなり有利に働くのも強み)、高1から準1級を仕掛けていって、高3になる前に合格できそうスコアを確保。現役生、特に公立高校組は理科社会がスタート段階から不利な勝負なので、英語をがっちり固めて高3時は難しい問題を楽しみつつ、他の教科の得点力を上げる、そんな作戦を取りたいですね。

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