テストを終えて

中学校は期末テストを終え、体育祭も終えて、インフルエンザの流行により休校や学級閉鎖が相次いでいますΣ(゚д゚lll)
みなさん手洗いうがいをちゃんとやって、夜はしっかり寝て、なるべく元気でいられるようにお気をつけください。

今回のテスト、行事と休校が絡んで、まだ順位など正確な結果が全て出揃ってはいませんが、点数は全員揃いました。中間と比較して上がった生徒、点数キープしている生徒、少し下がった生徒、各者それぞれです。

キープと下降については、まあ塾に通っていてもそういうことは起こります。全員が毎回順調に上がり続けることはありません。

キープというのはなかなか評価が難しいところで、「実質上がっている」「実質下がっている」というのを見てあげたいところです。同じ範囲のテストで点数が変わらなければ実力はキープされているかなと見てもいいですが(これも正確ではないですが)、中学校の定期テストは特に英語と数学は回を重ねるごとに単元的にはきついと感じる生徒が増えるので、点数が変わらないなら結構頑張ってる、と見てもいいことが多いです。逆に、理科や社会など、テストによって分野が大きく変わるタイプのテストだと、「30点上がった!」とは言っても「地理は超絶苦手だけど歴史は得意」みたいな状況に依る可能性もあって、点数アップが直ちに実力アップにつながっているとは限らないのですね(この場合だと、地理が苦手なのは変わっていないことが多く、受験の足枷になっているままの可能性が高い)。理科もそういう傾向が強いですよね。物理分野は全然だけど、生物分野主体のテストだと高得点、みたいなことは中学生には多いですから。

ということで、表面的な点数だけ見て声掛けをするのは、生徒の意欲を削ぐこともあるので気をつけたいところです。

塾ではそういう点数だけではなく、当然中身を見て、事前の学習状況を踏まえて、反省および次回に向けてどう動くか、というのを考えて実行しています。

さらに、生徒自身にも、取り組みの反省をして、書いてもらっています。この「自省」がどれくらい現状できているのか、というのが表面的な点数の高低よりはるかに大切。ここがそれなりのレベルでできる生徒なら、「正しいフォームで」「普通に」勉強すれば伸びていきます。逆に、この「自省」のレベルが低い(丁寧に振り返ることができない)生徒ほど、ただ勉強量を増やす程度では伸びないことが多いです。

この「自省」、ひたすら自分のダメだったところ、改善すべきところだけを羅列する生徒も多いですが、これもまだまだレベルとしては低いので注意が必要(表面的にはよく反省しているように見えてしまうので尚更)。自分の取り組みで少しでも良かったところ、次回にも継続していきたいような部分をしっかり見つけてあげること。1割でいいので、自分を肯定できる部分をしっかり見つめていく。これが学力に関わらず、成長には不可欠ではないか、と私は考えるわけです。

勉強は、いかに自分と向き合うか、ということ。

知彼知己者、百戰不殆。かれおのれれば、ひゃくせんあやうからず。)

相手を知る、というのは重要です。塾というのは受験や学習に関する情報はきちんと持っているものですから、塾通い自体はここのサポートは問題ないと思います。ですが、己を知るというのはなかなかに難しい。学力と相関があるかと問われると、ないとは言えなさそうだけど明確にあるわけでもなさそう。今、点数が取れているからといっても、この部分が弱い生徒も普通にいます。実際、どこかのタイミングで伸び悩む、下がっていくということが多い印象です。

この「己を知る」「己を磨く」という部分、即効性はあまりないし、点数に直接反映することは少ないし、何より意固地で人の言うことを聞きたくない生徒(私みたいな…笑)だとめちゃくちゃ大変です。ましてや、みんな難しいお年頃ですからね。まあでも、こういう「見えにくいけどめちゃくちゃ大事」みたいなところにフォーカスしていくのがいいのではないか、と思って、当塾では四苦八苦しながらやっています。

とにかく時間はかかるので、できれば早いタイミングから、長期的に見ていきたいですね。

これから今月末〜10月にかけて中高一貫校や高校の定期考査、その後また11月には中学校の定期テスト、また大学入試が本格的に始まります(11月の総合型や自己推薦を皮切りに)。体調第一で、うまい感じでやれるようにしていければと思います。

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