通知表の「3」

学校によって、また先生によっても評定の付け方は異なりますが、地元の中学校を例に。あ、中学と高校はだいぶ違うので、とりあえず地元の公立中の話だと思ってください。

「3」って5段階だと真ん中じゃないですか。そして私のころは相対評価と言って、成績が全体の真ん中及びその近傍の人たちはみんな「3」がついていたので、「3」って「平均くらい」と思っている人が多いんです。私世代では中高生の保護者の方も多いですからなおさらかも。

いろんな塾の先生がいつもおっしゃっていますし模試の会社も説明会など話しているので、どこかで見聞きしている保護者の方も多いと思いますが、「3」って真ん中じゃないんです。

今は成績の付け方が絶対評価。ある程度「全体の中でどれくらい」を意識している先生が多いようですが、順位付けを基本に評価がついていた時代とはちょっと(だいぶ?)違います。

「3」を持ってくる生徒の定期テストの点数は、「35〜50点」くらい。35点を割り込むと「2」がついているイメージでしょうか。平均点は大体55〜60点くらい。

当該教科の模試での偏差値はどうかというと、30台、良くても40台前半です。

これが現実です。また、千葉県の私立高校受験(中堅レベルくらいまで)は偏差値では誰も見てもらず、中3の成績がどれくらいあるかで判断しますが、仮にオール「3」だとすると、併願推薦で出願可能な高校はほんのひと握り。「偏差値50」とされる高校に併願推薦を出したければ、基本的には5教科の大部分で「4」が必要だと思っていた方がいいです。

公立高校でも、偏差値50くらい、とされるところは、3年間の通知表135点満点のうち、100点くらいは欲しい。3年間オール「3」だと合計は81点ですから、20点近く足りない。9教科のうち、半分以上は「4」を取っていてほしい。とはいえ、技能教科はなかなか難しいという人もいますから、大体は国数英理社の5教科で「4」を確保しておく、となるのかなと思います。ちょうど私立で同レベル帯の高校の併願推薦基準値と合いますね。つまりそういうことなのです。

実際は評定合計が80〜90点でも合格する人はいますが、まあ入ってからやはり大変になっている子が多いですし、そもそもそれくらいだと本番の試験次第なので、一発勝負の入試だと怖いという人もいるでしょう。

この辺りをどう考えるか、です。通知表の成績というのは、1回のテストを頑張った、というのではそう変わるものではありません。日々の評価の積み重ねなのです。無論、授業の態度や提出物も響きます。そういう日々は瞬間的に変わるものではなく、やはりこれもある程度時間をかけて少しずつ変化していく、そういうものです。

別にうちでなくても構わないと思いますが(←商売が下手)、とにかく早く手を打った方がいいというのは確実です。野田市では、オール「3」では地元の高校へ進学するのも厳しくなるかもしれません。大学進学の可能性を1%でも考えているならなおさらです。そのままの状態では、仮に進学した高校で指定校が取れて進学できたとしても、「どうなの?」となるのではないかなと思います。

まだ学校の授業が始まっていないこの時期に新たなスタートを切るのがベストではないか、と思う次第です。

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