
前回記事(通知表〜「3」か「4」か〜)のつづきです。
同じ市内でも、学校間、また教科間で評定の全体配分がけっこう異なります。
このあたり、教育委員会がデータを公表しているんですね。
令和7年度千葉県公立高等学校入学者選抜における学習成績分布表等の公表について
(千葉県教育委員会)
上記の教育委員会のサイトの、東葛教育事業所の学習成績分布表のPDFをご覧いただくと分かりやすいでしょう。
わかりやすいところのデータをひとつ、引用してみます。
野田市内で、国語の成績で顕著な差があるところを見てみましょう。
| 学校名 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 野田第一 | 16.8 | 21.4 | 42.4 | 12.7 | 7.0 |
| 川間 | 42.0 | 25.0 | 23.9 | 2.3 | 6.8 |
| 木間ヶ瀬 | 6.9 | 13.8 | 75.9 | 3.4 | 0.0 |
野田第一中は比較的バランスがとれた成績分布になっていますね。おそらく保護者の方がよくイメージする通りの分布でしょう。
川間中は「5」が突出して多いですね。実に学年の半数近くの人は国語で「5」がもらえていました。「4」「3」もそれなり、というところでしょうか。
木間ヶ瀬中は「3」が非常に多く、「5」はかなり少ない。そして「1」がついた生徒はいない、という感じです。
ただ、これは一概に、国語で川間中は「5」が取りやすく、木間ヶ瀬中はほとんど取れない、というのを意味しているとは限らない点に注意です。
各教科、学校や先生がかなり細かく評価基準を設けていることが多いです。絶対評価ですから、基準をしっかり満たしていれば十分、高評価になります。
川間中では多くの生徒が提出物をきちんとやり、定期テストも頑張って高得点を取ったのかもしれません。「5」をつける基準を超える生徒が多く出た結果なのだと思います。
木間ヶ瀬中では、テストで苦戦した生徒が多かったのかもしれませんし、日々の小テストや提出物などで、基準値を超えられる生徒が少なかったのだと思います。
生徒から話を聞いていると、大雑把に先生の主観で「テキトー」に付けていることは今はほとんどなさそうなんですよね。一方で、どういう基準でどの数字になるのか、細かに公表されている教科もあれば、ブラックボックス化されている教科もあって、そのあたりはせめて生徒保護者に明示するかしないか、学校単位では揃えてほしいなぁと思ったり。。。
生徒の将来を左右する数字になるだけに、まだまだシステム的に改善の余地はあるのかなと思います。
同じ学校で、違う教科(社会)を見てみましょう。
| 学校名 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 野田第一 | 23.1 | 17.0 | 37.6 | 15.7 | 6.6 |
| 川間 | 23.9 | 18.2 | 38.6 | 11.4 | 8.0 |
| 木間ヶ瀬 | 27.6 | 15.5 | 51.7 | 5.2 | 0.0 |
野田第一中と木間ケ瀬中では、国語に比べるとだいぶ「5」の生徒が増えています。川間中は国語に比べると社会では「5」を取れた生徒は少ないですね。どの学校も「4」以上で考えると全体の40%ほどで、木間ケ瀬中では「1」の生徒はいないというのは国語と同じ特徴です(ちなみに、全教科で0.0%です)。
同じ学校でも分布バランスが異なりますから(社会については、野田第一中も木間ケ瀬中も「4」より「5」のほうが多い)、教科によってもやはり差は出てくるのかなと思います。
千葉県の公立高校入試が前期・後期制だった頃の「算式1」がすでに廃止され久しいですね。
算式1では、中学校での受験生全員の内申点平均値が県の定めた標準値(95)を上回るとその分本番で不利になったもので、中学校の先生方もかなり辛めを意識して成績をつけていた印象でした。
今はもう中学校における全員の平均値がいくつであろうと「調整」されなくなったため、比較的高めにつけられることが多いのですが、そこは学校の方針、先生の方針によりけりですね。
入試の平等性をどう担保していくのか、教育委員会も色々考えている様子は見えるので、もう少しうまく機能してほしいなあと思っております。


