年末のご挨拶

皆さま、本年は大変お世話になりました。

生徒の皆さん、保護者の皆さま、地域の皆さま、取引先の皆さま。
関わってくだざる全ての皆さまのおかげで今年も無事に年末を迎えております。

勉強は日々行うべきもので、机に向かうだけが勉強ではありません。
受験学年でない生徒はこの年末年始はちょろっとだけ、みたいな人もいると思いますが、それはそれで構わないでしょう。自分が目にするものすべてから何かを学びとる、この1年を振り返る、新年の目標を立てる。そうして自分の血肉を付けていくようにしてください。
あ、高2生はさすがにどっぷり勉強してくださいね。もう受験生ですからね。共テ同日模試はもう高3時に欲しいスコアくらい取れてくれると嬉しいですね(無茶振り)。

受験生はさすがに勉強が中心の年末年始でしょう。志望校に向けて余裕綽々、という生徒は当塾には滅多にいません。多くの生徒は、今の自分に対して目標を高く持って取り組んでいます。その結果として全員が第一志望校に進めるわけではありませんが、少しでもそこに近づくための努力は積み重ねていく必要があるのです。

年末年始も毎日塾を開けて勉強を「やらせる」のは簡単です。それをお望みの保護者の方もいるかもしれません。ですが、あえて本人に投げる。それも子どもにとってはひとつの修業です。最後に頼れるのは自分自身だけであり、また受験はそういうものです。
おそらく、理想通りには取り組めないのではないかと思います。勉強にならない様々な要因に負けてしまうことも多々あるでしょう。
ただ、そこを打ち勝とうとすることで、負けたことを反省することで、鍛えられる精神があります。そういう目に見えない部分が、最後の踏ん張りに響きます(私の経験からくる直感的なものですが……)。

そもそも、勉強は誰のために、何のためにしているのか。そういうのを見つめるいい機会でしょうし、ここでダメで結果もダメならそれはそれで仕方ないのです。受験は成功も失敗もある。どういう結果になるとしても、そこから何を学んで自分の人生を充実させ、幸せに生きるか。究極的にはそこがポイントですし、保護者の皆さまが子どもに望むのはそこではないのでしょうか。

……という大前提をもとに、塾の使命はなにかと考え、もちろんそれは志望校合格へのサポートなのですが、どう舵取りするか。そこが塾の哲学です。

「てめえのケツはてめえで拭け」という社会に飛び込んでいかなければいけない子たちに、セーフティネットを設けながらそういう鍛錬をさせてあげられるチャンスというのはそういくつもあるものではありません。受験というのは子どもにとっては大きな山、過程責任も結果責任も基本的には子ども自身が負うものではありますが、親であったり塾の先生であったりがその幾許かを一緒に背負ってあげられるのが大きい。責任を一緒に背負ってあげられるのはおそらくこの先の人生そうあるものではないでしょう。子どもの将来のためにしてあげられる大きなプレゼント、と言っても過言ではないと思っています。

柄にもなくちょっと感情的に筆が進んでしまいました。これもこれで一興かな(あとで消したくなりそう)。

今年は私自身も新たな勉強を始めた年でもあります(教える教科、みたいなものではないですが)。自身が勉強しなくなったらもうこの仕事はお終い。とても子どもにものは説けません。
来年も引き続き勉強してステップアップできればな、と思っています。

では私はこれからYEBISUを飲みます(ここまで全部台無し)。
皆さま、良いお年をお迎えください。

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