止められるほど勉強せよ

弊塾は保護者の方とのやりとりが比較的多い方だと思います。
保護者の方の教育観というか、「自分の子どもにどうなってほしいか」が直接的なニーズであるのでそれを汲み取りたいのもありますが、教育(というか子育て)は関わる大人がみんなゆるやかに連携し合えるかが重要だと思っているので。

という前提があっての話ですが、受験生に対しては「親に止められるくらい勉強せよ」とよく言います。親が「受験生として勉強が足りない」と見ていて、私から見ても「足りねえなぁ」と感じる場合の話。

普段から「勉強しろ勉強しろ」とうるさい親でも、いざ我が子が寝る間も惜しんで平日5〜6時間、休日は必要最低限以外は引きこもってずっと勉強している……みたいな状況が続くと、体の心配をし始めます。「少しは休んだら」と思うものです。

受験生たるものはそれくらいの気合いで勉強に向かってほしい。無論、質が伴わないといけませんが、まず量が確保できないことには質もクソもありません。

受験生全員がそこまで勉強に向き合えるようになるわけではなりません。それは弊塾でも難しい。
ただ、高倍率勝負になる高校受験や、合格の保証が全くない大学受験の一般入試では、おおむね相関があるかなぁ……という感触です。勉強したやつが強い。受験ってそういうものです。

親が止める、私が止める。
そんなに勉強する子がいるの?と疑問に思う保護者の皆様。
毎年けっこういます。高校受験でも大学受験でも。
厳しいラインから合格という結果を取ってくる生徒は少なからずそういう部分があります。

なかなかそこまで達しない生徒も当然いる。これは原因が十人十色。
まあ別にそこまで勉強しないからダメ、というわけではないのです。価値観は人それぞれ。
私自身、ちょっと時代遅れな考え方かなーと思うこともありますし。
ましてや高校はほぼ全入時代、大学もこだわって選ばなければ行くところはありますから、いわゆる「結果」を求める、という点でいけば、そこまでやらなくてもいい、考えなくてもいいのかもしれません。

でもね、うちは受験の結果を売る塾ではないし、「合格すればオールオッケー」みたいな思想でもない。正直、勉強は得意・不得意がありますよ。みんながみんな、努力すれば東大に行けるわけではないし、なんならMARCHクラスの大学に行けるわけでもない。

現状の課題を克服し、自分の限界を伸ばす。

寝てばかりで勉強にならない生徒なら、もう生活習慣から叩き直す必要がありますし、状態によっては病院にかかるみたいなことも必要になるでしょう。

勉強がヘタクソな生徒(これはまあ大多数)。段階に応じて一つずつ……なんて言うのは簡単ですが、鉛筆の持ち方、消しゴムの使い方から、丸つけのタイミング、マルバツを付ける位置、バツを付けた後の挙動、etc……。いわゆる教科書的な知識や、暗記の技術・根性、解法の教授ももちろん大切ですが、前述のいわゆる「学習の根幹」みたいな部分を鍛える。しかも個々の特性によって最適バランスは異なるわけですから、そういう塩梅を見ながら。

勉強が得意でさらに伸ばしたい生徒(学年1桁順位の生徒もそれなりにいます)。上述の「学習の根幹」で弱いところを洗練させつつ、「思考の根幹」的な部分や技術的な面の指導が増えますね。

いずれにしても、私1人で全部見ることはできないわけです。塾にいる時間は短い。
「夜は早く寝ろ」「体調を整えろ」と言っても、実際にそれを監督するのは保護者の方の役割です。
ですから、塾での指導はもちろん、私の思うところもあまり包み隠さずに話すようにしていますし、保護者の方にもなるべく子どもの教育面については思うところを話してほしいなぁと思っています。それこそ、「月謝がたけーんじゃ!」でも構わないので(実際、フリーコースの高校生以外は「意図的に」「安いとは感じない」金額設定にしていますし)。

が、ちょっとバタバタしてしまうと、そのあたりの意思疎通、どうしても不足してしまいます(反省)。余計な作業負担をなるべく効率化して減らし、そういう時間をきちんと確保するのが大切なのですが、なかなか思うようにいかないのが生徒の勉強と同じような状況。どう打開していくか、手を打っているので少しずつできるようになればいいのですが……汗。
まあ生徒に「ちっとは勉強しろや!」と言っている手前、自分がこういうのサボれないですからうまいことやっていきます(宣言)。

【在塾生の保護者様へ連絡(ここで!?)】

5月下旬から7月上旬にかけて、保護者様懇談を個別に実施します(いつものごとく、おおよそ1〜2時間ほど見ておいていただければ)。日程についてはまた個別に調整させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

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