
野田市の公立中学校において、「平均学力が備わっているか」の目安は通知表の「4」です。「3」ではありません。
(私立中学校、また小学校・高校では観点こそ似ていても基準はバラバラなので、あくまでも野田市内の公立中学校に限定したお話になります)
5段階だと、「3」って真ん中じゃないですか。「3」って「平均くらい」「真ん中くらい」と思っている人が多いのが現実です。
だがしかし!
いろんな塾の先生がいつもおっしゃっていますし、模試会社も説明会でよく話しているので、どこかで見聞きしている保護者の方も多いと思いますが、、、
「3」って真ん中じゃないんです。
今は絶対評価の時代。ある程度は相対性を意識している先生が多いようですが、順位付けをベースに評価をつけていた時代とはだいぶ違います。
「3」を持ってくる生徒の定期テストの点数は、「30〜65点」くらい。30点を割り込むと「2」が多くなるイメージです。まあ20点くらいでも「3」がもらえることがあって、点数ではない評価部分でポイントが稼げているんですね。それはそれで立派なことではあります。
定期テストの平均点は大体50〜65点くらい。
野田市ですと、中学校によっては30~40点台のテストもありますが、おおむね60点前後なはずです。
あれ?平均点が60点くらいだとすれば、それで「3」ならやっぱり平均的な学力があるってことなんじゃないの?って思うじゃないですか。
だがしかし!です。
別に野田市に限りませんが、定期テストと、実際に受験時に測られる学力検査の点数、そこから算出される偏差値には隔たりがあるんです。
中1の最初の頃は、とりあえず校内での立ち位置を気にしていたとしても、受験を意識すると、やはり「県全体での相対的な立ち位置」がどうなのかを気にすることになります。受験は他者との競争ですから。そうなると、数字の示す意味において、相当な感覚のズレが出てくるのです。
では、通知表で「3」がついている教科の、模試や実力テストで出てくる偏差値はどうなのか。
当塾で取っているデータの多くは30〜40台半ばです。模試会社の持っているデータと近い感じです。
多くの場合、「4」がついていて偏差値50以上になるかな、という感触です。48~58くらいが「4」かなぁというところでしょうか。
このあたりを知らないままなんとなく日々を過ごしていると、
「いちおう「3」ついてるから平均点くらいだろ。偏差値50くらいの高校には行けるだろ」
と、かなり危険な認識のまま受験期を迎えることがあります。気づかない間に、かなり危険な状態になっている(世間一般でいうところの「間に合わない」になっている)ことがあるのです。
ここまでは一般論を述べましたが、実はけっこう外れ値があって、これが厄介なのです。認識を混乱させてくるんです。
偏差値60以上で「3」もあれば、50くらいで「5」がついていることもあるんですね。その生徒の基礎学力やテストの点数が評価の全てではないので当然といえば当然なのですが、これは学校による差、また教科による差がけっこう大きく響いています。
いずれも知識を持った上で、正確な現状分析ができていればよいですが、そうでないと、やはり直前になって「間に合わない」状態を迎えることがままあります。
では、学校間の差・教科間の差は、実際どのようなものなのか。
そのあたりは、具体的な公式データを元に、次回書きたいと思います。
近日公開。乞うご期待です。