8月12日で前半戦が終了し、明日19日から後半戦が始まっています。
やる気の高い生徒もいれば、なかなか勉強に身が入らない生徒もいます。それぞれ個々に合わせて、と言うのは簡単なことですが、実際生徒を目の前にして指導をするのは一筋縄ではいかない。
前半戦の反省点としては、思った以上に「暗記する」ということそのものができないということ。何百人も見てきてもなお、予想を上回るくらいの苦手さを抱えている生徒は少なくありません。
「理科や社会は暗記すれば取れる」というのはもはや前時代のこと、というのはよく話しますが、これは暗記をしただけでは点が伸びないという意味。定期テストで80点ほど、実力テストや模試でも60点くらいまでは覚えるべきことを覚えていれば点が取れます。裏を返すと、そこに達していない場合は、そもそも覚えるべきことを覚えていない、つまり暗記そのものができていないということです。
努力不足という面もありますし、そもそも暗記する技術を知らない、暗記するために集中する時間も確保できていない、という面もあります。これもまた生徒によってどういう状態なのかはまちまちなので、個々に手を変え品を変えて指導をしています。
よくスキマ時間をうまく使って、と言いますが、それは頭の使い方がうまくなってきて、力がついている子の話。そもそも暗記する力が弱いうちは、スキマの数分では何一つ頭には残せないのです。定期テストで80点を切るレベルの人はだいたいその力が弱いのが見ていての実感。
暗記する力をつけるには、集中と反復、そして何よりも「チェックテスト」が欠かせません。テストで確認、ダメならまたやってまた確認、その繰り返しです。それを強制的に行う。適切な叱咤激励を混ぜながら。
夏期講習の後半戦は、特に中学生は期末テスト対策も兼ねていますから、こういう勉強が主となってきます。多少スパルタと言われるのは気にせず、徹底的に反復してもらう。手抜きや努力不足が見られれば叱咤することもあります。そうやって、成果が出る努力の積み方を学んでもらっています。