柳沢小、宮崎小、中央小、清水台小、北部小など、市内の小学生を対象としたコースです。
原則として、先々に高校受験をする予定である、もしくは中学受験専門塾に行くほどではないが受験対応した学習をしたい中学受験生の指導を行います。
小学生の指導は簡単にはいきません。むしろ、中高生よりも難しい。精神的にも肉体的にも成長途上にありますから、発達の具合を見ながら指導していくことになります。
教科的には、国語や算数はもちろんのこと、小3から学習する理科や社会は好奇心の源泉となり得ますし、小5から本格学習の始まる英語については苦労しているお声をたくさんいただきます。
英語が不安な小学生は……(当塾ブログの過去記事)
いずれにしても、この段階でなにかズレてしまうと、根本的な学習姿勢に大きな影響が出ます。習い事や遊びの合間に、学習の芯を創っておくべきです。
ですが、今の小学生は忙しい子が多い。習い事のない日があるのかどうか。
「小学生のうちは学習塾よりも他の習い事を優先する」「塾は勉強に困ってからでいい」という考え方もあると思います。
まず、他の習い事はいろいろとやっていていいと思いますし、特に小学生のうちはいろいろな経験値を積むこと自体は悪くないと思います。
さて、問題は後者で、勉強に困るというのはどういう状態か、これが小学生だと見えにくい部分が多々あります。
たとえば、学校で単元終了後に行われるカラーテスト、これは「100点が基本」となるように作られています。なにせ単元学習が終了してすぐ行われるテストで、直近2〜3週間にやったことが分かっていれば100点取れるように作られていますから、100点は当たり前。人間ミスはするものなので、95点くらいなら許容範囲かなと思います。
ここで80点台が続いているようだと、もうすでに取りこぼしがある状態。「最近やったことでも漏れがある」わけですから、3ヶ月前、半年前にやったことなどは記憶の彼方かもしれません。
ただ、これは分かりやすいわけです。90点切っていればもう勉強には困っている。このままいけば中学校では平均以下、偏差値50の高校進学は日を追うごとに厳しくなると。早急に手を打ちやすい。
問題は、コンスタントに90〜100点を取れている場合。これは「本当にできている子」と「その場ではできている子」の見分けが簡単にはつきません。
毎回100点取ってきてるから勉強面は安心、と思っていたら、中学校の最初こそ400点取れていてまずまずだったものの、実は基礎的な語彙力や計算力が脆弱でどんどん下降していく……という例を多く見ています。(定期テスト5教科400点くらいだと基礎は元々脆弱なことが多いですが汗)
こういうのは、学校のテストだけではなく、定期的にいろんな問題に触れて、現状についてなるべく色々と確認しておくのが大切です。
小学生で塾はまだ早い、そう思われる保護者の方もいるかもしれません。ですが、本当に遅いのか。100点を取り続けていても、「保護者様が考える理想進路からすると実は手遅れ」になっている可能性も十分あります。そして中学校に入って歯車が噛み合わず、どんどん成績も下降し、勉強に対してもやる気がなくなっていく……。
やばくなってから、ではなく、「やばい」と感じる前に動くことが肝心です。
中学生や高校生はテストの点数が比較的わかりやすいため「やばい」に気づきやすいですが、小学生は気づくのが難しい構造。また、高学年になってくると、勉強については親離れの準備も必要です。
寺子屋はじめでは、勉強面では正直パッとしなかった子達も、自分でしっかり勉強に取り組んでいます。もちろん、小学生ですからなかなか手強い子もいますが、それこそ長い目で見て、大学受験まで考えながらじわじわと鍛えていきます。